母乳だとどれくらい飲んでいるかわからず、自宅では赤ちゃんの体重も細かく測れないので、授乳間隔があかない・飲んだ後すぐ泣く、というようなことがあると母乳が足りているか不安になりますよね。
体重を測る以外に母乳が足りているか確認する方法・母乳不足のサインについてお伝えします。
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母乳が足りているかどうか確認する方法
おしっこの回数を確認する
おしっこがたくさん出ていれば、水分をきちんと取れている証拠なので、1日6〜8回以上のおしっこが出ていれば大丈夫です。
便秘気味かどうか
同じように、赤ちゃんが便秘気味だと栄養が足りていない可能性があります。赤ちゃんによって排泄のサイクルは違うので、赤ちゃんがどのくらいの間隔でウンチをするのか日頃からチェックしておきましょう。
飲んだ後すぐ泣く・寝てもすぐ起きる
授乳後すぐ泣いたり、寝てもすぐ起きる場合は母乳が足りなかった可能性がありますが、生後3ヶ月までの赤ちゃんはまだ満腹中枢が発達していません。母乳が出ていないのではなく、飲むのに疲れて早めに寝てしまった可能性もあります。
おしっこの回数などと合わせて総合的に判断しましょう。
母乳不足のサイン
上記と反対に、おしっこの回数が1日6回未満の場合は、母乳不足の可能性が高いといえます。
また、不安な場合はやはり体重を測るのが確実です。最近では大型のショッピングモールやベビー用品店の授乳室にベビースケールが置かれている場合もあります。
母乳育児はミルクより体重が増えづらく、また同じ赤ちゃんでも日によって体重の増え方が違いますので、何日か様子を見て成長曲線内の体重増加であれば問題ないでしょう。
また1人で悩みすぎるより、産院の先生や母乳外来で相談してみると気持ちも楽になるかもしれません。
始めから十分に母乳が出る方は少なく、ミルクに頼りながら母乳量を増やしていったお母さんもいます。もし母乳が足りなかったとしても、気にしすぎることはありません。
母乳量を減らさずに混合授乳するコツ
母乳は赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって作られます。
先にミルクを与えてお腹がいっぱいになってしまうとおっぱいを吸ってもらえず、脳から母乳を作る司令が出なくなってしまうので、まず最初は母乳を左右両方飲んでもらうようにしましょう。
またミルクは母乳より腹持ちがいいため、ミルクでお腹がいっぱいになり授乳間隔があくと直母の回数が減り、母乳が減ってしまう可能性があります。
まずは1回30~40mlくらいミルクを足して、直母の回数が1日6〜8回以下にならないよう様子を見ながらミルクの量を調整してみましょう。
母乳を増やしたい場合にできることは?
母乳を増やしていくためには、とにかく頻繁に吸わせ、脳にたくさん母乳を作る必要があると知らせることが大切です。1日8回の授乳は授乳間隔が3時間あくミルクの場合なので、消化のいい母乳は1日10〜12回以上あげてもおかしくありません。
また母乳は血液からできているので、水分を1日3リットル以上とる、しっかりと栄養をとることも大切です。
また慣れない育児に疲労を抱えながら頑張っても体が限界を迎えますので、家事はほどほどに、時にはミルクで授乳間隔をあけて赤ちゃんと一緒にしっかりと睡眠をとることも大切です。
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それでも増えない場合は
他にも、母乳で育てたいお母さんのために母乳育児専用ハーブティーなども販売されています。
温かい水分をたくさんとることができ、また母乳の分泌をサポートするフェンネルやフェヌグリークを始め、母乳の元となる鉄分を作るネトル、母乳に良いと言われるタンポポなども入っているハーブティーです。
ただ、乳腺の発達具合によって母乳が出づらい体質の方もいます。「母乳は誰でも出る」ように言われてしまうと自分の努力が足りないように思うかもしれませんが、母乳が出ない方も実際には大勢います。
色々と試して出ない場合は、母乳育児にこだわりすぎる必要はないと思います。赤ちゃんの元気な様子と、ママが楽しんで授乳・子育てできることが一番ではないでしょうか。
一生のうち、授乳期間はごくわずか。限られた時間を、ぜひ楽しんで過ごしてくださいね。